湿気が煩わしい梅雨時期の他にも、最近は家の機密性が高く冬の結露もカビや湿気臭の原因となります。
自分の健康や家のためには、季節を問わず湿気対策を施すことが大切になります。
家にこもるカビや臭気の湿気に対抗できるのは除湿機なのです。
ひとくちに除湿機といってもさまざまなタイプがあり、どの季節の除湿を念入りに行いたいのかという点で選ぶ機種が変わってきます。
梅雨から夏本番までのジメッとした多湿の時期に除湿機の出番が最も多い家庭では、コンプレッサー方式の機種が適しています。
コンプレッサー方式は、空気を冷やすことで湿気を取り去ってくれる方法でもって除湿をします。
多量の除湿が実現するので、多湿の時期でも充分に除湿をしてくれます。
あまり消費電力がないので、電気を節約したい人にちょうど良い除湿機でしょう。
ところが、コンプレッサー方式の除湿機の場合コンプレッサーを搭載しており、その音が大きいことやサイズが割と大型というのが難点です。
梅雨シーズンの除湿ではなく、冬の室内の結露の除去をメインに考えているならデシカント方式が効果的です。
デシカント方式の場合は、内部の乾燥剤を使って除湿をしています。
このことから、冬であっても充分な除湿能力を発揮することができます。
コンプレッサーなどの大きな部品がないため、コンプレッサー方式のタイプよりも小型で軽量になっているのが特徴です。
しかし、吸着した水分をヒーターで温めて熱交換器内を経由して、冷却しまた水にしてタンク内に貯蔵するので発熱量大きく、室内の温度が上がってしまうという欠点もあります。
なお、リビングなどについては除湿性能の高い機種、押し入れなどについては部分的に除湿が可能な機種といったように、目的に応じて使い分けましょう。